宇宙人・UAP用語集(51語):UAP・バイオシグネチャー・5σ・ハビタブルゾーンをやさしく
ニュースや映画『ディスクロージャー・デイ』に出てくる言葉を、1〜2行で。五十音順です。
- アクティブ・アーカイブ アクティブ・アーカイブ・Active archive
- AAROが「データが足りずに判定できない」案件を保留しておく区分です。新しい情報が出れば調査を再開します。2025会計年度の報告では191件がこの区分に入りました。 くわしく →
- アストロバイオロジー アストロバイオロジー・Astrobiology
- 宇宙における生命の起源・進化・分布を研究する分野です。天文学、生物学、化学、地質学などを横断して、「生命はどこで、どのように生まれうるのか」を調べます。宇宙生物学とも呼ばれます。 くわしく →
- アブダクション アブダクション・Alien abduction
- 宇宙人に連れ去られ、身体検査などを受けたとする体験のことです。1961年のヒル夫妻事件が原型とされます。睡眠麻痺(金縛り)中の幻覚や、偽の記憶で説明する研究があります。 くわしく →
- AARO アーロ・All-domain Anomaly Resolution Office
- 全領域異常解決局のことで、2022年に米国防総省の中に設置されたUAPの常設の調査組織です。2024年の歴史報告書や年次報告で、地球外の技術の証拠は見つかっていないと報告しています。 くわしく →
- 衛星フレア えいせいフレア・Satellite flare
- 人工衛星の太陽電池パネルなどに太陽の光が反射し、一瞬だけ明るく光る現象です。UFO報告の主な原因の一つで、AAROは2025会計年度に238件をこれと判定しました。 くわしく →
- AATIP エーエーティップ・Advanced Aerospace Threat Identification Program
- 米国防総省が2007年から2012年ごろまで秘密に運営していたとされるUFOの調査計画です。予算は約2200万ドルで、2017年12月のニューヨーク・タイムズの報道で存在が広く知られました。 くわしく →
- MJ-12 エムジェイトゥエルブ・Majestic 12
- トルーマン大統領が宇宙人問題を扱う12人の極秘委員会を作ったとする文書の名前です。1984年に出回りましたが、FBIは「完全な偽物」と判断し、署名は別の書簡からのコピーと指摘されています。 くわしく →
- ODNI オーディーエヌアイ・Office of the Director of National Intelligence
- 米国家情報長官室のことで、米国の情報機関を束ねる組織です。2021年6月にUAPの予備評価を公表し、2026年7月には守秘義務にかかわらずUAP情報を申告できる手続きの指針を出しました。 くわしく →
- 核酸塩基 かくさんえんき・Nucleobase
- DNAやRNAの「文字」にあたる分子で、A・G・C・T・Uの5種類があります。小惑星ベヌーとリュウグウの試料から5種すべてが見つかりましたが、材料であって生命そのものではありません。 くわしく →
- カルダシェフ・スケール カルダシェフ・スケール・Kardashev scale
- 文明が使えるエネルギーの量で、文明をI(惑星)、II(恒星)、III(銀河)の3段階に分ける尺度です。1964年にソ連の天文学者カルダシェフが提案しました。人類はまだI型に届いていないとされます。 くわしく →
- キャトルミューティレーション キャトルミューティレーション・Cattle mutilation
- 家畜が血を抜かれ、手術のような切り口で死んでいるとされる現象です。1970年代に米西部で騒がれましたが、1979年の元FBI捜査官の調査は、大半を死後の変化や動物による食害と結論しました。 くわしく →
- 極限環境微生物 きょくげんかんきょうびせいぶつ・Extremophile
- 高温・高圧・強い酸・放射線など、過酷な環境で生きる微生物のことです。122℃でも増殖するメタン菌が2008年に報告されています。他の天体に生命がいる可能性を考える手がかりになります。 くわしく →
- 暗い森仮説 くらいもりかせつ・Dark forest hypothesis
- 宇宙は互いに見つかると攻撃される森のようなもので、文明は身を潜めているという考え方です。劉慈欣の小説『三体II 黒暗森林』(2008年)に由来し、科学の仮説というより思考実験とされます。 くわしく →
- 黒服の男(MIB) くろふくのおとこ・Men in Black
- UFOの目撃者のもとに現れて口止めするという、黒いスーツの男たちの伝説です。1956年に作家グレイ・バーカーが本で脚色したのが始まりとされ、身元が確認された例はありません。 くわしく →
- グレイ グレイ・Grey alien
- 灰色の肌に大きな頭、黒いアーモンド形の目を持つとされる宇宙人の姿です。1961年のヒル夫妻事件や1987年の本『コミュニオン』の表紙を通じて定着したとされ、映画でも定番の姿になっています。 くわしく →
- グレートフィルター グレートフィルター・Great Filter
- 生命が誕生してから星の間を旅する文明になるまでの間に、ほとんど誰も越えられない関門があるという仮説です。1996年ごろに経済学者ロビン・ハンソンが唱えました。関門が過去か未来かで、人類の見通しが変わります。 くわしく →
- 系外惑星 けいがいわくせい・Exoplanet
- 太陽以外の恒星を回る惑星のことです。1995年に太陽に似た恒星を回る惑星が初めて見つかり、2026年10月1日時点で確認済みのものは6,375個にのぼります。 くわしく →
- 恒星間天体 こうせいかんてんたい・Interstellar object
- 太陽系の外から飛んできて、太陽の重力に捕まらずに通り過ぎていく天体です。2017年のオウムアムア、2019年のボリソフ、2025年の3I/ATLASの3つが見つかっています。 くわしく →
- 5σ(シグマ) ごシグマ・Five sigma
- 偶然で起きる確率が約350万分の1以下であることを示す統計の基準です。物理学では、これを超えて初めて「発見」と言うのが目安です。K2-18bのDMSは約2.7σにとどまりました。 くわしく →
- サブネプチューン サブネプチューン・Sub-Neptune
- 地球より大きく、海王星より小さい惑星の型です。ミニ・ネプチューンとも呼ばれます。系外惑星ではよく見つかりますが、太陽系には存在しません。K2-18bもこの型にあたります。 くわしく →
- ジャンスキー ジャンスキー・Jansky
- 天体から届く電波の強さを表す単位です。電波天文学の祖カール・ジャンスキーの名前から付けられました。2025年の再解析では、Wow!シグナルの強さは250ジャンスキーを超えると見積もられています。 くわしく →
- 水素線(21cm線) すいそせん・Hydrogen line
- 宇宙に多い中性の水素が出す、周波数1420MHz(波長21cm)の電波です。宇宙のどこでも同じ性質を持つため、SETIでよく探される周波数帯です。1977年のWow!シグナルもこの近くでした。 くわしく →
- 睡眠麻痺 すいみんまひ・Sleep paralysis
- 目が覚めかけているのに体が動かない状態で、日本では「金縛り」とも呼ばれます。このとき見る生々しい幻覚が、宇宙人に誘拐されたという体験の有力な説明の一つとされています。 くわしく →
- SETI セティ・Search for Extraterrestrial Intelligence
- 地球外知的生命探査のことです。主に電波望遠鏡や光学望遠鏡で、宇宙から届く人工の信号を探します。史上最大の計画「ブレイクスルー・リッスン」は2015年に始まりました。 くわしく →
- 潜在的バイオシグネチャー せんざいてきバイオシグネチャー・Potential biosignature
- 生物由来の可能性があるものの、結論を出すにはさらにデータや研究が必要な物質や構造を指すNASAの用語です。2025年9月、火星の試料「サファイア・キャニオン」がこれにあたると発表されました。 くわしく →
- 第三種接近遭遇 だいさんしゅせっきんそうぐう・Close encounter of the third kind
- 天文学者ハイネックが考えたUFO目撃の分類の一つで、乗り物の乗員のような存在を見たとする体験を指します。1977年のスピルバーグ監督作『未知との遭遇』の英題の元になりました。 くわしく →
- ダイソン球 ダイソンきゅう・Dyson sphere
- 恒星を取り囲んで、そのエネルギーを集める仮想の巨大構造物です。1960年に物理学者フリーマン・ダイソンが提案しました。熱で赤外線が余分に出るはずとされ、2024年には候補7つが選ばれました。 くわしく →
- 地球外生命 ちきゅうがいせいめい・Extraterrestrial life
- 地球以外の場所で生まれた生命のことです。微生物のような単純な生命も含みます。日常会話の「宇宙人」は、知的な生命を指すことが多い言葉です。2026年10月時点で、直接の証拠は見つかっていません。 くわしく →
- TTSA ティーティーエスエー・To The Stars Academy of Arts and Science
- 人気バンド「ブリンク182」の元メンバー、トム・デロングが設立した団体です。海軍が撮影したUFO映像を2017年ごろに公開し、開示運動を広めるきっかけを作りました。 くわしく →
- テクノシグネチャー テクノシグネチャー・Technosignature
- 生命そのものではなく、技術の存在を示す痕跡のことです。人工の電波やレーザー、大気中の工業ガス、恒星を囲む巨大な構造物などが候補として探されています。これまでに確かな検出例はありません。 くわしく →
- ディスクロージャー(開示) ディスクロージャー・Disclosure
- 政府が隠しているとされるUFOや宇宙人の情報を公開させようとする運動で使われる言葉です。2001年のスティーヴン・グリアの記者会見で広まり、映画『ディスクロージャー・デイ』の題名にもなりました。 くわしく →
- 透過スペクトル とうかスペクトル・Transmission spectrum
- 惑星が恒星の前を横切るとき、惑星の大気を通り抜けた星の光を色ごとに分けて分析する方法です。どの色の光が吸収されたかから、大気に含まれる成分を調べます。JWSTの観測で使われています。 くわしく →
- トランジット法 トランジットほう・Transit method
- 惑星が恒星の前を横切るときに、恒星の光がわずかに暗くなる現象を使って惑星を見つける方法です。暗くなる量から惑星の大きさが分かり、多くの系外惑星がこの方法で見つかっています。 くわしく →
- 動物園仮説 どうぶつえんかせつ・Zoo hypothesis
- 高度な文明は人類を観察の対象として、わざと接触せずに見守っているという仮説です。1973年にジョン・ボールが提案しました。フェルミのパラドックスへの答えの一つですが、確かめる方法はありません。 くわしく →
- ドレイク方程式 ドレイクほうていしき・Drake equation
- 銀河系にいる、電波で交信できる文明の数を、7つの要素の掛け算で見積もる式です。1961年にフランク・ドレイクが会議の議題を整理するために考えました。前半の3つは観測でほぼ分かってきています。 くわしく →
- ハイセアン惑星 ハイセアンわくせい・Hycean planet
- 水素を主成分とする大気と、全体を覆う海を持つと仮定された惑星の型です。K2-18bについて提案されましたが、2026年には地表に住める海はない可能性を示す論文も出ています。 くわしく →
- ハビタブルゾーン ハビタブルゾーン・Habitable zone
- 惑星の表面に液体の水が存在しうる、恒星からの距離の範囲です。「生命が住める範囲」と訳されることもありますが、実際には水が液体でいられる可能性がある範囲にすぎません。 くわしく →
- バイオシグネチャー バイオシグネチャー・Biosignature
- 生命が存在する、または存在したことを示す痕跡のことです。特定の分子や鉱物、微細な構造、大気の成分などが手がかりになります。ただし、生物なしでもできる物質との見分けが課題になります。 くわしく →
- PURSUE パースー・Presidential Unsealing and Reporting System for UAP Encounters
- 2026年に米政府が始めた、UAP関連ファイルを公開する仕組みです。国防総省のサイトで5月から順次公開され、9月までに6回を数えました。中身は未解決の目撃記録で、宇宙人の確認ではありません。 くわしく →
- パンスペルミア説 パンスペルミアせつ・Panspermia
- 生命やその材料が、隕石などによって宇宙から地球に運ばれたとする仮説です。材料が宇宙から届いた可能性は高まっていますが、生命そのものが運ばれてきた証拠はありません。 くわしく →
- 非重力加速 ひじゅうりょくかそく・Non-gravitational acceleration
- 重力以外の力によって天体が加速することです。彗星ではガスの噴き出しが主な原因になります。オウムアムアの加速もこれにあたり、水素ガスの噴出で説明する説が2023年に発表されました。 くわしく →
- フェルミのパラドックス フェルミのパラドックス・Fermi paradox
- 宇宙の年齢や星の数を考えると宇宙人がいてもよさそうなのに、その痕跡が見つからない、という矛盾のことです。1950年に物理学者フェルミが「みんなどこにいるんだ?」と問うたのが由来です。 くわしく →
- プロジェクト・ブルーブック プロジェクト・ブルーブック・Project Blue Book
- 米空軍が1952年から1969年まで行ったUFOの調査計画です。1万2618件の報告を調べ、約700件が「未確認」で残りましたが、多くは情報不足が理由でした。 くわしく →
- プロジェクト・モーグル プロジェクト・モーグル・Project Mogul
- ソ連の核実験を探るため、米軍が1940年代後半に行った極秘の気球計画です。米空軍は1994年の報告書で、ロズウェル事件の残骸はこの計画の気球だったと結論しました。 くわしく →
- ミステリーサークル ミステリーサークル・Crop circle
- 麦畑などに一夜で現れる円形の模様です。宇宙人の着陸跡とも噂されましたが、1991年に英国の男性2人が、1978年から板とロープで作っていたと告白しました。現在は芸術作品として作られることが多くなっています。 くわしく →
- メーザー メーザー・Maser
- 電波版のレーザーのことで、特定の周波数の電波が強く増幅される現象です。宇宙ではガス雲の中で自然に起こります。2025年の再解析で、Wow!シグナルの最有力な説明の候補になりました。 くわしく →
- METI メティ・Messaging Extraterrestrial Intelligence
- 地球外の知的生命に向けて、こちらからメッセージを送ることです。能動的SETIとも呼ばれます。1974年のアレシボ・メッセージが有名ですが、危険を指摘する声もあり、国際的な合意ルールはありません。 くわしく →
- UAP ユーエーピー・Unidentified Anomalous Phenomena
- 未確認異常現象のことで、米政府がUFOに代えて使う公式の用語です。空だけでなく、宇宙や海中の現象も含みます。「未確認」は正体が分からないという意味で、宇宙人の乗り物という意味ではありません。 くわしく →
- UAP開示法(UAPDA) ユーエーピーかいじほう・UAP Disclosure Act
- UAPに関する政府の記録の公開を義務づける米国の法案です。2023年から毎年出されてきましたが骨抜きにされ、2026年7月22日に下院で可決されました。上院の扱いは10月初めの時点で未定です。 くわしく →
- 硫化ジメチル(DMS) りゅうかジメチル・Dimethyl sulfide
- 地球では主に海のプランクトンが出す硫黄の化合物です。2025年にK2-18bで検出されたと発表されましたが、独立した再解析で証拠は不十分とされました。彗星などでも見つかり、生物なしでもできます。 くわしく →
- レアアース仮説 レアアースかせつ・Rare Earth hypothesis
- 微生物はありふれていても、複雑な生命を育む地球のような惑星は極めてまれだとする仮説です。2000年の本『Rare Earth』で示され、大きな月やプレートの動きなどの偶然が必要だと考えます。 くわしく →